「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2017 10/1-31

これからの農業と食生活を考えるヒント
―バングラデシュと日本のマーケットから―

vol.09イベントレポート

主催:ハンガー・フリー・ワールド
日時:2011年8月6日(土)13:00~14:30
場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

南アジア・バングラデシュと日本。それぞれの国が抱えている「食」についての課題は違うものの、よりよい農業や食生活を実現するためには何が必要なのか。生産者と消費者が交わる場所であるマーケットをテーマに考えました。(文責:ハンガー・フリー・ワールド)
※「世界食料デー」月間のプレイベント第2回として開催しました

人が集まり、つながり合うマーケット

はじめに、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)のバングラデシュ支部職員のアンジュマン・アクターが発表しました。人口の約60%が農業に従事しているものの、土地を持たない貧しい農家が多いバングラデシュ。農薬や化学肥料、種子を毎年買う必要があるため家計を圧迫する「近代農業」に対し、HFWでは、ワラや牛糞、薬草など身近なものを活用することで生活が安定する「有機農業」を推進していることを紹介しました。
次に、Farmer’s Market Associationの田中佑資さんが、農家と都市部の消費者をつなげるために、表参道で毎週末、農家が直売を行う「ファーマーズマーケット」の取り組みを紹介。この取り組みに参加している農家やお客さんを紹介しながら、人が集い、つながるマーケットは生活の一部であり、そこで生まれる文化を発信する場所と話しました。

食に関わる人と人との距離

また、田中さんからは参加者に向けて「今のままの消費でいいのか」「もっと食に“参加”してほしい」というメッセージが。農家が手間をかけて生産しても、買う人にそれが伝わらなくては、安くて見た目がいいものが選ばれてしまうのはバングラデシュも日本も同じ。農家から直接買うなど、生産者と消費者との距離が近づき、「食」について自然と考えたくなるような機会を増やすこと、また消費者の「食」に対する意識を変えていく大切さを、登壇者の2人で確認しました。
参加者は20代から60代の幅広い年齢層の24名。「消費という言葉を深く考えさせられた」「生産者と消費者が切り離されている現状について改めて考えさせられた。どうしたら両者のつながりをつくりだせるか、自分なりに考えたい」「食べることは当たり前ではなく、誰かが一生懸命作ったものを食べさせていただいている、という意識を持つべき」などの声が寄せられました。
作る、売る、買う、食べる……。その流れには、たくさんの人が関わっています。これからの農業や食生活を考えるためには、まずそのことを知り、人のつながりを意識することが大切であると、再確認する機会となったようです。

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