「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2018 10/1-31

横浜市資源循環局3R推進課長
江口洋人さん

vol.26インタビュー

「世界食料デー」月間は、2017年より横浜市資源循環局とシンポジウムを共催したり、相互に情報交換を行ったりと連携を進めています。 横浜市の食品ロスへの取り組みや今後の目標などについて、資源循環局3R推進課長の江口洋人さんにお話を伺いました。

「リデュース」への挑戦、食品ロスにも

横浜市資源循環局では、ごみの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進しています。現状を広く知っていただく「きっかけ作り」として、各種広報や出前授業の実施、祭りやイベントでの啓発を行っているそうです。「使ったものを繰り返し使う『リユース』、別のものに生まれ変わらせて使う『リサイクル』、どちらにしてもエネルギーはかかります。最も環境に優しいのは、そもそもごみを出さない『リデュース』です。環境負荷の少ない暮らしを実現する、これは『リデュース』への挑戦と考えています」と話す江口課長。「食」については、「まだ食べられるのに捨てられる食品」、いわゆる「食品ロス」を出さない暮らしの実現に取り組んでいます。横浜市では、一般家庭から年間8万7,000トン(2015年度推計)の食品ロスが発生していて、その量は、一人当たり年間23キロ、金額に換算すると1万7,000円にも及びます。「世界には飢餓や貧困で苦しむ人もいる中、まだ食べられる食べ物を捨ててしまうなんて『もったいない』、せっかく農家さんが作ってくれたのに『もったいない』など感じ方や価値感はさまざまですが、食品ロスを考えた時、『食』という観点から色々な切り口でお伝えすることが、多くの方々に共感していただくきっかけになるのではないかと考えています」。共感を得ることで、行動に移していただける可能性が高くなり、それが食品ロスを削減することにつながると江口課長はお話くださいました。

「食」への感謝が行動に

横浜市では、市民の皆様に「自分に何ができるだろう?」と考えていただく機会の提供として、イベントやシンポジウムを主催・共催しています。「世界食料デー」月間とも2017年の10月に、シンポジウム「考えよう!『食べること』『捨てること』~いま私たちにできることは?~』」を共催しました。
これまで横浜市の職員として、その半分以上をごみに関わる部署でお仕事をされてきた江口課長ですが、広報や啓発活動を進める上での難しさも口にされました。「こうすれば食品ロスを削減できるという答えがないところが一番難しいです。どうしたら市民の皆様に食品ロス削減を当たり前のこととして取り組んでもらえるのか」日々、そのアプローチを模索されているそうです。その上で、やはり『食に対する感謝の気持ち』が食品ロスを減らす原動力になっていくのでは、と食べられることへの有り難さを感じることがカギになるとお話され、最後に「次世代の子どもたちに課題を残さないためにも、3Rをより一層推進していきます。一人ひとりができることに取り組む、それが明日の横浜をつくっていくことになるからです」との力強いお言葉もいただきました。

インタビュー:国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

インタビュー アーカイブ

ページtopへ