日本の食生活から、世界の「食」の問題を考える。
「世界食料デー」月間2017 10/1-31

教員・栄養士 日野市立日野第二中学校
竹村きよみさん・廿楽房子さん

vol.06インタビュー

食について考え、体験する活動に積極的に取り組んでいる日野第二中学校。一昨年から10月の「給食だより」や献立表で、世界の食の現状について紹介しています。

食への意識を変える農業体験

英語の教師として働く竹村先生。3人の子どもを持つお母さんでもあります。子育てをするなかで「子どもにできるだけ身体にいいものを食べさせたい」という気持ちが芽生えるなか、生徒たちの食生活にびっくりしたそうです。「当時は学校のすぐ近くにコンビニがあったので、塾へ行く前や給食のない土曜日には、カップラーメンなどを買って食べる生徒が多くて。ちょうど総合学習の時間も本格化してきた9年前に、食育の授業を提案しました」。 授業だけではもったいない。そう思って、当時の栄養士さんとつながりのあった農家にお願いして、農業体験を取り入れたそうです。ときには子どもたちが植えた野菜を給食で食べることも。「農業体験の前と後では、食べ物に対する意識がまったく違います。嫌いなものでも食べてみようと、チャレンジする子が増えます」と、栄養士の廿楽さんは話します。他にも、昨年からは年に4回「お弁当の日」を設けて、自分で作ったお弁当をお昼に食べる取り組みも行っているそうです。

世界の現状も伝えたい

このように食育に力を入れているものの、「世界の飢餓の現状を実感するとなると、中学生には正直難しい」と二人は話します。でも、知っているのと知らないのとでは全然違うと思い、一昨年は肥満と飢餓が一緒に起こっている世界の現状について、昨年は食料廃棄について、10月の「給食だより」を通して生徒たちに伝えたそうです。「一昨年、テレビ番組で、スラムで生活していたり、学校に行きたくてもカカオ畑で働かないといけない子どもたちを見て、考えさせられました。食べられることがあたりまえの日本では食べ物が大量に捨てられているのに、開発途上国では食べられない人がいる。それって何かがおかしい。このことをどうにか伝えたいと思ったときに世界食料デーについて知り、これをきっかけに何かできるかも、と思いました」と廿楽さん。 先駆的な食育活動を次々と行っている日野第二中学校。「調理実習のときに世界の食文化だけでなく食料問題について考えてもらうことができるかも」と、新しいアイデアも出ていました。

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