すべての人と食べる幸せを分かち合える世界へ
「食」の問題の解決に向けて、
声を上げ、行動することが当たり前の社会をめざして
10月16日の世界食料デーをきっかけに、飢餓や食料問題について考え、解決に向けて一緒に行動する1ヵ月です。日本では2008年から「世界食料デー」のある10月を「世界食料デー」月間とし、日頃から飢餓や食料問題の解決に向けて活動するNGO/NPO、国連機関が共同で情報発信を行っています。飢餓や食料問題についてわかりやすく伝えるチラシの配布やウェブサイトの運営、誰でも気軽に参加できるイベントの開催などを行っています。
「何かしたい」という人たちが 一歩踏み出すきっかけになるように
今、世界では、すべての人が食べられるだけの食料は生産されているのに、10人に1人が十分に食べられていません。日本も含む国際社会は、2030年までに「飢餓をゼロに」することを約束しましたが、さまざまな課題が相互に関係し合い、複雑になっている飢餓や食料問題の解決には、たくさんの人の協力が必要です。「世界食料デー」月間の10月に、あなたも一緒に行動しませんか。
世界食料デーとは?
国連が定めた「世界の食料問題を考える日」
国連が定めた「世界の食料問題を考える日」です。世界の一人ひとりが協力しあい、最も重要な基本的人権である「食料への権利」を現実のものにし、世界に広がる飢餓、栄養不良、極度の貧困を解決することを目的としています。毎年、世界食料デーの前後には、食料問題に関する国際的な政策を話し合う「世界食料安全保障委員会(CFS)」が開催されるほか、世界各地でイベントが実施されます。
「世界食料デー」月間に東アフリカ・ウガンダの小学校で
西アフリカ・ブルキナファソでトウモロコシを脱穀する女性たち
FAOローマ本部で毎年10月に開催される世界食料安全保障委員会(CFS)
「世界食料デー」月間がめざすもの
- 飢餓や食料問題は課題に直面している個人の問題ではなく社会全体の課題であると認識され、解決に向けて声を上げ、行動することが当たり前の社会。
「世界食料デー」月間の活動目的
- たくさんの人に飢餓や食料問題について伝え、問題を自分ごとにしてもらうことで、解決に向けて行動する組織や個人を増やす。
「世界食料デー」月間がめざす「食」の在り方
- 地球上で生きるすべての人が誰ひとりとして取り残されることなく、今、そして数十年、数百年後の未来でも持続的に「みんなで食べるしあわせを」共有できる社会をめざす。
「食」に関する議論では、心身を健康に維持するためのカロリーや栄養素、そして基本的人権としての「食料への権利」としてだけでなく、食べる楽しみや、文化、宗教、環境なども「食」の多様で重要な側面と捉える。さらに、生産、加工、流通、消費、廃棄などの過程やフードシステムに目を向け、私たちが毎日食べているものが世界の環境・社会・経済と大きく関係していることについて考える。
呼びかけ団体
- ハンガー・フリー・ワールド (「世界食料デー」月間事務局)
- 飢餓のない世界をつくるために活動する国際協力NGOです。心も身体も健康に生きていくために必要な食料を自らの手で得られることは、人間のもっとも基本的な権利のひとつ。この「食料への権利」の実現をめざして、日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダで住民の自立を支援しています。
- アフリカ日本協議会
- 国際保健・食料の課題などに取り組んでいるアフリカの市民団体と連携し、課題解決につながる情報提供やアドボカシーを行っています。グローバルな食料システムの構造的な問題に目を向け、自然と調和し、人々の主権と尊厳が守られる持続的な食のあり方を考える手がかりを提起していきます。