vol.33イベントレポート
主催:「世界食料デー」月間2015
日時:2015年10月16日(金)19:00~21:00
場所:3331 Arts Chiyoda
世界の食料問題の解決に向けて何か行動をしている、あるいはこれから行動をしたいと思っている人たちが集まり、つながるためのネットワーキングイベントを「世界食料デー」当日の夜に開催しました。初めて開催したものの、定員を大きく上回る82名の方にご参加いただきました。
(文責:ハンガー・フリー・ワールド)
「食」の問題解決に向けたさまざまな取り組み
今回のイベントは、国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所長のチャールズ・ボリコさんによる講演からスタート。「解決のためには私たちが問題を自分ごととして捉え、ともに取り組むことが重要だ」という熱のこもったメッセージをいただきました。続いて6名のプレゼンターから、食の問題の解決に向けたそれぞれの活動が紹介されました。前半はまず、ハンガー・フリー・ワールドの田村るみが、西アフリカ・ベナンで行っている飢餓をなくすための取り組みを紹介。続いて、大学生でオックスファム・ジャパンのインターンの武村佳奈さんが、解決に向けてより多くの人を巻き込むために、「普通の学生」として何ができるかを話しました。また、市民教育(シティズンシップ教育)の研究や市民参加の促進に取り組む株式会社エンパブリックの齋藤実央さんは、世界の問題と身近な問題を結びつけて考えることの大切さについて話してくださいました。 交流タイムをはさんだ後半は、大学生で株式会社テーブルクロス代表取締役社長の城宝薫さんが飲食店の予約アプリを通して日本と開発途上国の食を結ぶ取り組みを、セカンド・ハーベストジャパンの高原恵さんが国内の貧困問題とフードバンクの活動を紹介。最後に株式会社電通の歓崎浩司さんが、課題解決のポイントとして、「夢を語る」「仲間を集める」「とにかくやってみる」の3ステップを紹介してくださいました。それぞれ5分ずつという短い講演時間でしたが、「食」という問題の多様性、またその解決に向けたさまざまな取り組みについて知ることができ、参加者はメモを取りながら熱心に聞き入っていました。
私たちにできることは?
前半と後半の活動紹介の間には、参加者が気になったプレゼンターを囲んで話を聞いたり、参加者どうしてお互いの興味関心や活動を共有したりする交流の時間が設けられました。おいしいご飯を食べながらの会話はとても盛り上がり、イベント終了後も話が尽きないようでした。当日は高校生から40~50代の方まで幅広い年齢層が参加。参加した方からは、「いろんな活動があることを知って刺激を受けた」「同じ大学生で幅広い活動をしている人たちとつながれてよかった」などの感想が聞かれました。同じ食の問題に関心のある人同士が交流できたことで、これからの活動のヒントや新たな広がりが見えてきたのではないでしょうか。 このイベントは初めての開催でしたが、「来年の世界食料デーにも開催しよう!」という声も。今年いらっしゃることのできなかった方は、ぜひ来年お会いしましょう!