vol.34イベントレポート
主催:「世界食料デー」月間2016
日時:2016年5月14日(土)14:00~17:00
場所:ハンガー・フリー・ワールド事務所
ポータルサイトに掲載する「食」をテーマにした記事を考え、取材・執筆し、一緒に広めてくれる学生ボランティアライターを募集。社会貢献活動として2013年から協働している株式会社電通のコピーライターから、情報発信のコツや文章の書き方の基礎を教えていただけることもあり、たくさんの応募をいただきました。選ばれた生徒(=学生ボランティア)15名が参加し、「食べる、を考える学校」の開校式が行われました。(文責:ハンガー・フリー・ワールド)
食料問題の現状を知る
校式の前半では、「世界食料デー」月間2016呼びかけ団体の3名から、食料問題の現状や解決に向けた活動について紹介しました。国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所の岡部桂子さんからは、世界食料デーとはどんな日なのか、今年のテーマである気候変動と飢餓はどのようなつながりがあるのかお話しいただきました。続いて、ハンガー・フリー・ワールドの儘田由香より、世界では食料が十分に生産されているのに、なぜすべての人が食べられないのか、いくつかの課題を紹介しました。そして、セカンドハーベスト・ジャパンの田中入馬さんからは、ご自身がこの問題に取り組むきっかけとなった経験をもとに、国内の食料問題の現状、解決のためのフードバンク活動を紹介しました。それぞれの話を聞いて、生徒のみなさんは、改めて食の問題を知ったり、自分の興味関心を再確認したりすることができたようです。
それぞれの想いの共有
後半は、オックスファム・ジャパンの鈴木洋一さんによるワークショップ。これから一緒に活動していく仲間のことを良く知るために、チームビルディングを行いました。まずは4つのチームに分かれ、前半の食についての話を聞いて感じたことや考えたことを共有しました。「食料問題は規模が大きいけれど、身近な問題でもあるので考えていきたい」、「一方で食べられない人がいて、もう一方で食料を大量に捨てる人がいるという、食料の不均衡を改めて解決したいと思った」などの感想が聞かれました。
また、なぜ食料問題に興味があるのか、なぜ今回のボランティアに参加したいと思ったのかについてもグループで共有しました。「ボランティアに参加して食料問題に興味を持ったが、うまく人に伝えられるような文章が書けないから学びたい」、「食べることが大好きだから、食の問題をもっと大勢の人に知ってほしい」、など参加の動機はさまざま。しかし、みなさん共通して食への興味関心が高いため、すぐに打ち解け、これからの活動への意欲を高めていました。
最後に、今回の企画にご協力いただく株式会社電通の歓崎浩司さんからは、「『伝える』のではなく『伝わる』って何だろう、どうすれば伝えたいことが伝わるのか、一緒に考えていこう」というメッセージが。ワークショップ1・2とワークショップ3では、情報の伝え方、文章の書き方を勉強していきます。