vol.44イベントレポート
主催:「世界食料デー」月間2018
日時:2018年10月12日(金)19:00~21:00
場所:Shibaura House
世界の食料問題に興味がある人や、解決のために行動している人が集まり、つながるためのネットワーキングイベント「WORLD FOOD NIGHT」を今年も開催しました。毎年「世界食料デー」前の金曜日に開催しているこのイベント。今年も大学生や社会人など、さまざまな方にご参加いただきました。
伝えること、行動を起こすことの大切さ
イベントは、環境アクティビストの清水イアンさん、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの鈴木洋一さんをゲストに迎えたInspiring Talkでスタート。2016年に学生ボランティアライターとして「世界食料デー」月間に参加した高橋哉帆さんが、モデレーターを担当しました。トークの内容は食料問題にとどまらず、食料問題とも関わりの深い環境問題や人権問題へと広がりました。清水イアンさんからの「多様な人々がそれぞれの方法で発信していくことで、問題に対する認知や意識が広がっていく」というメッセージには、「行動に起こすことの大切さ、今しかできないことをする行動力に共感した」などの声が聞かれました。
交流タイムを挟んで、後半はバオバブの会 会長のエル・ハッジ・マサンバ・ディウフさんによるプレゼンテーションからスタート。出身地のセネガルで行う活動を例に、学校教育の重要性や教育と食とのつながりについてお話しいただきました。最後のプレゼンターはLunch Tripの中村千夏さん。青年海外協力隊でザンビアに派遣されるまでの経緯や、開発途上国におけるフードロスについてお話してくださいました。参加者のみなさんは終始、頷いたり、メモを取ったりしながら、熱心に聞き入っていました。
おむすびを頬張りながらの交流タイム
プレゼンターと参加者、参加者同士のつながりをつくるための交流タイムでは、プレゼンターに熱心に質問をする人も。参加者のみなさんは、お互いにさまざまな活動について紹介したり、活動への思いを共有したりと、初めて会った人ともすぐに打ち解けている様子でした。また、おむすびなど、同じご飯を食べながらの会話はとても盛り上がり、自然と笑みがあふれていました。
参加者からは、「食の問題だけでなく、環境問題や人権問題など、幅広い話が聞けて刺激になった」、「それぞれの人がいろんな活動をしていることが知れて、とても良い経験になった」などの感想も聞かれ、イベントが終了しても話が絶えない様子でした。自分の興味の幅を広げたり、どんなアクションができるのかのヒントが得られたりと、参加者にとって有意義な時間になったようです。今回のイベントを通して得られたアクションを起こすためのヒントや、新しく生まれたつながりをきっかけに、一人ひとりが日常生活の中でアクションを起こすことで、もっとたくさんの人に食の問題を知ってもらう機会になればと思いました。
レポート作成:金奈由(ハンガー・フリー・ワールド ボランティア)