「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2024 10/1-31

「世界食料デー」月間2018 シンポジウム in 横浜

vol.45イベントレポート

共催:「世界食料デー」月間2018、横浜市資源循環局
日時:2018年11月10日(土)13:00~16:00
場所:はまぎんホールヴィアマーレ

昨年に引き続き、横浜市資源循環局との共催でシンポジウム「考えよう!『食べること』『捨てること』~私たちの食とSDGs~」を開催しました。基調講演の他、食料問題の解決に取り組むNGO、企業、行政による事例紹介とクロストークを行い、前回を上回る362名が参加しました。(文責:ハンガー・フリー・ワールド)

これからの私たちの食生活を考える

基調講演では、日本担当FAO(国連食糧農業機関)親善大使の国谷裕子さんにお話しいただきました。「世界の人口は急増する一方で、気候変動により食料生産が大きな影響を受けている。この本当に難しい課題から目を背けず、どう対処するのか。豊かさの在り方、持続可能な経済の在り方が問われている」と話す国谷さん。対話の場を持ち、好事例を広げていくことが必要だと参加者に語りかけました。 続く事例紹介では、このような現状を解決するための取り組みをお話しいただきました。ハンガー・フリー・ワールド 海外事業マネージャー・アドボカシー担当の米良彰子は、気候変動の影響を最も受けるのは小規模な農家であることや、活動国のブルキナファソの厳しい食事情について伝えました。イオン株式会社グループ環境・社会貢献部 部長の金丸治子さんは、昨年の世界食料デーに発表した「食品廃棄物を2025年までに半減する」という目標のもと、一部の商品の賞味期限表示を年月日から年月に変更した取り組みなどを紹介。株式会社リクルートライフスタイル ホットペッパーグルメ外食総研上席研究員の有木真理さんからは、外食での「お持ち帰り」に対する消費者と飲食店の意識調査の結果や、横浜市での「シェアバック」の取り組みについてお話しいただきました。

ひとり一人の行動から変える世界

後半のクロストークからは、横浜市資源循環局 局長の福山一男さんも登壇。モデレーターは朝日新聞記者の北郷美由紀さんが担当しました。北郷さんの「SDGsの達成に向けて取り組むことで大変なことはたくさんあるが、目標があることで背中を押してくれる。関連する目標に対する取り組み同士がコラボレーションすることで、推進力にもなる」というお話から、NGO、企業、行政それぞれが行っている活動の連携について考え、さまざまなステークホルダーが協力して取り組むことが重要であることを再確認しました。また、「一人ひとりの行動がSDGsの目標達成につながっている」「たとえ行動は小さくても大きなうねりを起こす」など、参加者に行動することの大切さを呼びかけました。 参加者からは、「自分もこれから意識していくとともに、可能な限り多くの人に伝えていきたい」「できることからはじめたいと思った」という声が聞かれたことから、このシンポジウムを通して自分たちにできることを考えるきっかけとなりました。

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