vol.01イベントレポート
主催・共催:アフリカ日本協議会・日本国際ボランティアセンター・明治学院大学国際平和研究所・ハンガーフリーワールド
日時:2008年10月9日(木)18:30~20:30
場所:明治学院大学
10月9日、東京・白金台の明治学院大学にて、公開セミナー「砂漠化に直面する人々にとっての食料価格高騰問題」が開催されました。
講師は、ブルキナファソやチャド共和国などで砂漠化の問題に取り組む、緑のサヘル代表・岡本俊樹さんです。
まずは、ミレット、白ソルガム、赤ソルガムなど、現地で主食として食べられている穀物について写真を交えて説明。続いて、「さまざま野菜を乾燥させて保存する」という、厳しい環境の中で食料を確保するための、人々による工夫を紹介しました。トマトやオクラ、キャベツまでも保存のために乾燥させるという事実に、参加者からは驚きの声が上がりました。
さらに、国全体としてどのような影響が出ているのかを知るために、ブルキナファソの統計局によるデータを元に、同国の食料需給状況を解説。都市部ではコメの需要と輸入が増えている一方で農村部では主要作物の多くを自給しているため、食料価格高騰の影響は同じ国の中でも地域によって異なること、また、砂漠化によって農村部での食料生産が困難になっていることなどが話されました。
食料価格高騰は、世界の貧しい人々の暮らしに今なお影響を与えています。セミナーを共催するアフリカ日本協議会、ハンガー・フリー・ワールド、日本国際ボランティアセンター、明治学院大学国際平和研究所では、「都市化と食料価格高騰の関係」などをテーマに今後も勉強会を開催する予定です。