「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2023 10/1-31

10月の筑波大学 学食にアフリカ風メニューが登場!

vol.15イベントレポート

主催:ユース・エンディング・ハンガー茨城、TABLE FOR TWO筑波大学
日時:2011年10月1日(土)~31日(月)
場所:筑波大学3エリア大食堂

「世界食料デ―」月間の10月中、筑波大学の3エリア大食堂の協力を得て、ユース・エンディング・ハンガー(以下YEH)茨城とTABLE FOR TWO(以下TFT)筑波大学の共催でイベントを行いました。貧しい、遠いなどのイメージを持たれている国々に対して、「食」を通じて親しみを感じてほしい。飢餓について改めて考えるきっかけとなってほしい。そして、この活動を通じて、自分たちの活動について知ってもらいたい、などの思いから企画しました。(文責:ユース・エンディング・ハンガー茨城)

西アフリカメニュー、1時間で完売

10月の1ヵ月間、筑波大学の食堂でアフリカ風メニューを提供するイベントを実施しました。1日約750名が利用する食堂で、アフリカ風ピーナッツバターカレー、西アフリカ風鶏のトマト煮、アフリカ風ココナッツミルクカレーと、アフリカ風メニューを週替わりで3種類提供。一日限定40食は、どのメニューもほぼ完売し、期間中750食を販売しました。「トマト煮が一番おいしかった」と食堂の方の自信作だった鶏のトマト煮は特に人気で、わずか1時間で完売してしまうほどでした。売り上げからは、1食につき20円が寄付になり、TFTを通じて約900食の給食をアフリカの子どもたちに届けることができました。
また、夏休みに海外支部を訪れたYEHメンバーが撮影した人々と食べ物の写真、自炊でできるアフリカ料理・バングラデシュ料理のレシピなど、支援先の国の「食」にまつわる楽しいコラムを展示。世界地図のパッチワークを使ったYEHとTFTの紹介ポスター、「世界食料デー」月間についての解説も掲示しました。

食べることで興味を持ってもらう

毎週メニューが変わることで、学食を利用するみなさんに、わくわく感を持ってもらえたようで、「今週は何? 毎週楽しみにしてるよ!」と多くの人に言ってもらいました。普段はほとんど意識することのない国々について知ってもらい、興味を持ってもらったことで、わずかでも“つながり”ができたのなら、これから飢餓について、ふと考えたりしてもらえると思います。
メニューをおいしく提供していただいた食堂職員の方からは、「たくさん売れたし、YEHという団体に協力もできたし、やってよかったです。来年もやるなら、ぜひよろしくお願いします」、TFT筑波大学代表の秋山さんからは、「私たちの団体ではやったことのない、大きなイベントができました。今後も、飢餓に取り組む団体同士、協力していけたらいいです」と、うれしい感想をいただきました。

<イベント責任者の荒井ひかる、丸山友紀(いずれも筑波大学1年)からのコメント>
活動に惹かれ、すばらしい先輩たちに憧れて、YEHに加入した春。しかし、今年は震災の影響でなかなか活動ができませんでした。知人に「YEHって募金ぐらいしかしてないんじゃない?」と言われても、まだあまり活動について知らなくて言い返せず、悔しい思いをしました。
何かしたい気持ちはありながら、生意気と思われるかな…と、先輩に言う勇気もなく、6月頃はもんもんとしていました。しかし、ミーティングで打ち明けると、先輩たちは真剣に耳を傾け「じゃあ、1年生主体でやってみよう」と、話題に出ていたこの企画を任せてくれました。
1年生3人が責任者で不安がありましたが、やらせていただいてよかったです。もっとYEHについて知ることができ、YEHメンバーの自覚も持てました。YEHってすごいね、最近がんばってるね、などと声もかけてもらい、YEHとTFTの知名度も格段に上がりました。なんと、YEHで活動したいという人が3人も現れました! 反省点は、リーダーであってもわからないことだらけで、先輩に任せきりの作業もあり、もっと主体的に携わるべきだったこと、係によって仕事量に差が出てしまったことです。
このイベントは自分たちだけでは決して実現できなかったと実感しています。学食職員の方々、TFTのみなさん、T-ACT(筑波大学による学生の活動を支援する会)のみなさん、メニューの感想を宣伝してくれた友達、全国のYEHメンバー、先輩方、本当に多くの方に支えられました。心から感謝しています。 新たなつながりを大切にし、活動に生かしていけたらと思います。

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