「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2023 10/1-31

あふれる食とその裏側
-わたしたちの身近でできることって何だろう?-

vol.25イベントレポート

主催:WE21ジャパン
共催:アフリカ日本協議会
日時:2013年8月27日(火)9:45~12:00
場所:かながわ県民サポートセンター

WE21ジャパンでは、10月を世界の貧困について考える期間として、「WEショップ」を中心に、パネル展示や写真展、講座などさまざまなイベントを実施する「貧困なくそうキャンペーン」を行います。今回はキャンペーンに向けた事前学習の機会として、「食」のもつ様々な問題を考える講座を開催しました。(文責:WE21ジャパン インターン中島)

※「世界食料デー」月間2013のプレイベント第3回として開催しました。

地球にやさしい食のためには

今回は、NPO法人コミュニティスクール・まちデザイン理事長、近藤惠津子さんをゲストスピーカーとしてお迎えし、「あふれる食とその裏側~わたしたちの身近でできることって何だろう?~」の題名のもと、WEショップスタッフ他、一般からの参加者など、のべ75名の参加のもと講演をしていただきました。
講演では、参加型のグー、チョキ、パーで示す三択問題のクイズ形式で身近な食品に含まれている輸入品の多さや、その輸入量など、様々なデータ、日本の食に関する問題が出され、参加者の方々はその都度驚いた表情をしていました。輸入品に頼ることで、その国の労働力や土地、水に依存していることを気づかされたとともに、日本が他国の環境を壊していることを教えていただきました。地球にやさしい食のためには、輸入量を減らし、地産地消を心がけることが大切だと近藤さんはおっしゃっていましたが、同時に、今日の日本の農業従事者の減少問題や、海外からのランドラッシュ(土地収奪)の波、そして今後のTPPへの参加によって、地産地消は難しくなってきているともおっしゃっていました。

食の問題を意識するきっかけに

また、輸入食品に含まれる遺伝子組み換え食品や、生産過程で使用される抗生物質の危険性も教えていただきました。抗生物質は、長年日本では認められてこなかったものが、輸入食品の増加により認められてきている状況にあるようです。規制緩和が進む中、我々消費者の安全な食品へのアクセスは日に日に難しくなっているのだということを学びました。参加者の方々も、食の消費者として、自らの食の環境を改めて見つめ直す良い機会になったのではないでしょうか。
今回のイベントで、食という私たちの身近にある行為の中に隠された様々な問題を、未来の人びとのために、未来の環境のために、どのように考えていくべきなのか、参加者の方々は意識するきっかけになったのではないかと思います。

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