「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2017 10/1-31

スモールマーケットの可能性
-海外の現場から「食」の問題を考える-

vol.20イベントレポート

主催:WE21ジャパン
共催:アフリカ日本協議会
日時:2012年8月24日(金)13:30~16:40
場所:かながわ県民活動サポートセンター403室

WE21ジャパンでは、10月を世界の貧困について考える期間として、「WEショップ」を中心に、クイズや料理体験、講座などさまざまなイベントを実施する「貧困なくそうキャンペーン」を行ないます。今回はキャンペーンに向けた学習の機会として、「食」と「貧困」の視点から講座を開催しました。(文責:WE21ジャパン)

※「世界食料デー」月間のプレイベント第4回として開催しました

スモールマーケットとは

WEショップでは、地域の人たちから寄付していただいた衣類や雑貨を販売し、その収益でNGOの支援や講座など学びの場づくりを行なっています。今回は「世界食料デー」月間2012のプレイベント第4回として講座を開催し、WEショップのスタッフのほか、大学生、企業の方、そして一般からの参加者など、合計74名に参加していただきました。
講座では、明治学院大学国際平和研究所(PRIME)所長の勝俣誠さんから、「平和と食は密接につながり、食べ物は量ではなく『質』が重要で、権利の問題でもある」とのお話がありました。西アフリカを例に取り上げ、市場(いちば)には3つのタイプ、①大企業によるグローバル市場、②地元企業によるローカル市場、③地域生産者による地域市場があり、作る人と食べる人が互いに顔が見える③タイプが「スモールマーケット」という言葉で表現されました。投機商品になった小麦など、自分の手ではコントロールできないグローバル市場に対して、このスモールマーケットは目に見える取り引きをするアナログ世界で、地域で採れるものを自分たちの必要な分だけ生産して食べていることが食べ物の質につながるとのことでした。市場の様子を映した映像からは、羊や鶏、パン、古着、お茶などを売る人、買い求める人たちの活気ある様子が伝わり、参加者はそれぞれマーケットの意味を考えることができたのではないでしょうか。

インド・西ベンガル州での取り組み

その後、WE21ジャパン・インド支援連絡会の河野秀子さんから、インド・西ベンガル州で始まったばかりのスモールマーケットについて紹介がありました。これは現地NGO(DRCSC)の働きかけによって、いくつかの村の人たちが家庭菜園などで作っていた有機野菜を持ち寄り、店舗で販売・運営していこうというもの。自分で生産した有機野菜を誰かほかの人に買ってもらうことで、収入に加えて、村の人たち自身の自信につながるという効果もあるそうです。
参加者からは、「食は商品でなく、生命に直接つながる問題であることを実感した」、「グローバル市場とローカル市場に対する理解が深まった」、「アフリカやインドの話と、日本での産業としての農業と『農』の在り方について考えさせられた」などの声が聞かれ、世界の「食と貧困」のつながりについて深く考える機会となったのではないでしょうか。

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