「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2023 10/1-31

国際協力体験!食べ物をとおして世界を知ろう

vol.18イベントレポート

主催:オックスファム・ジャパン、国連食糧農業機関(FAO)日本事務所
日時:2012年8月21日(火)14:00~17:00
場所:JICA 横浜

オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服しようとする人々を支援し、貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です。オックスファムのキャンペーン「GROW」では、世界を養うために十分な食料を、より公平で持続可能な方法で作り、分け合うことができる社会を目指します。今回は、国連食糧農業機関(FAO)日本事務所と共催したワークショップについて、報告いたします。
(文責:FAO日本事務所)

※「世界食料デー」月間のプレイベント第3回として開催しました

食料システムを体験しよう

今回は、オックスファムがGROWキャンペーンの一環として開発した、食料問題の構造を知り、世界の小規模農家の境遇などを疑似体験するワークショップ「君はグローバル食料システムに勝てるか?」(英題:Can you Beat The System?)を実施しました。当日は、小中学生を中心に保護者の方や引率の先生を含む23人の参加者にご参加いただきました。
地球温暖化による異常気象、食料価格の高騰、将来の食料確保やバイオ燃料を目的とした大規模な農地の収奪。ニュースで見聞きするこうした出来事が世界の食料システムとそこに関わる人々にどのような影響を与えているか、またどのような点で不平等が生じているのかを体感するこのゲーム。「小規模農家」「トレーダー」「グローバル食料ビジネス」「市場」「政府」の役割別に5つのグループに分かれ、とうもろこしを作り、売買することにより手に入れた金額を競います。予め与えられた道具や資金、役割がグループごとに異なるだけでなく、「干ばつ」や「洪水」などの予期せぬ出来事にも見舞われ、臨機応変な対応が求められます。ルールが複雑で難易度が高いゲームであったにも関わらず、当日は「隣の小規模農家のようにもっと安く販売して」「『政府』は『小規模農家』を支援すべきだ!」など思いもよらなかったような“交渉”や“意見”が飛び交いました。

現在の食料問題と、その解決方法とは?

短い休憩を挟み、ゲームをして感じたこと、学んだことなどを振り返りつつ、実世界で起こっている食料問題についてディスカッションをしました。頭も体も使ったゲームの後でしたが、参加者全員が熱心に耳を傾けている姿がとても印象的で、国際協力への関心の高さが伺えました。ワークショップ終了後には、「農業の大変さを知った」「グループに関係なく協力すべきだと思う」「自分たち(グローバル食料ビジネス)は、大変な思いをしていないのに儲けてしまっていいのかと思った」という問題の核心に迫るような意見や、「貧しい国の農業問題についてもっと知りたい」「これから募金活動に参加したい」という次の行動につながるような感想も。猛暑の最中の開催でしたが、子どもから大人まで、それぞれが感じ、考え、過ごした、有意義な時間になったのではないでしょうか。

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