「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2019 10/1-31

NPO法人Lunch Trip
中村千夏さん

vol.28インタビュー

大学時代の研究、食品メーカーでの勤務、青年海外協力隊への参加など、さまざまな立場で食をテーマに活動してきた中村さん。2018年の「世界食料デー」月間には、アフリカ・ザンビアの農村での経験を伝えるイベントを開催しました。

自分にできることは行動に

都内の異国レストランや大使館を巡り、おいしいランチを食べながら、その国を学んでいく“Lunch Trip”。中村さんは2013年から運営に参加しています。「食や旅がもともと好きだったので、テレビや新聞だけでは知ることができないその国のリアルな一面を楽しく学べるLunchTripに興味を持ちました。初めはパッセンジャー(お客さん)として参加して、その後運営に関わるようになりました」。参加するなかで、気持ちの変化もあったそうです。「各回のガイド(ゲストスピーカー)は、世界各地でさまざまな挑戦をしている方です。話をするなかで、私も今までに得た知識や技術を、世界の困っている誰かのために役立てたいと思うようになりました」。
大学時代はアフリカで流行する感染症の研究を行い、卒業後は食品メーカーでマーケティングや商品企画の仕事をしていた中村さん。同じ時期に病気を経験したこともあり、「今、できることはやってみたい」という気持ちが高まりました。そんなとき、世界の飢餓状況を示す世界地図ハンガーマップを見て、栄養不足の人口の割合が非常に高い国と示されていたザンビアへ青年海外協力隊で行くことを決意しました。

楽しく気軽に学べる機会を

帰国後、日本ではどのような活動をしている人がいるのか知りたくて、足を運んだのがWORLD FOOD NIGHT2017でした。食の問題を解決するために活躍する企業の方や学生の話を聞き、「自分も現地で見て感じたことを伝えたい」と思うようになりました。そして、2018年の「世界食料デー」月間にLunch Tripザンビア便を開催しました。「栄養不足に陥っている人の割合が高いザンビアですが、市場に行けば食べ物は売っています。でも、ザンビアの農村の小規模農家は雨水農業と呼ばれる雨期の雨水に依存した農業が主で、降水量で収穫が大きく左右されてしまいます。雨が十分に降らないと、主食のとうもろこしが収穫できなくなり、食べる物もなくなり、収入も減ってしまいます。一方で、一時期にたくさん農作物が収穫できても電気のない地域では保存設備や輸送手段が限られているので、傷んで捨てられてしまう場面も実際に目にしました。このような現状は日本ではあまり知られていないので、楽しく気軽に学べる機会をつくれてよかったです」。
「最近フードロスが話題となっていますが、限りある大切な食料や資源を無駄にしないように、生産段階の廃棄物の発生抑制ができたら良いなと思います。本当に必要な分の食べ物が、必要な人に届けられたら」と話す中村さん。次はどのように食の問題に取り組み、伝えていくのか、今後の活躍が楽しみです。

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