「食」の問題の解決に向けて、みんなでアクションする1ヵ月。
「世界食料デー」月間2020 10/1-31

ロイヤルホールディングス株式会社
CSR推進部 重田英一さん

vol.31インタビュー

ロイヤルホールディングスの重田英一さん

ロイヤルホストやホテルなどを傘下に持つロイヤルホールディングス株式会社は、創業70年を迎えますが、CSR活動が本格化したのは、2018年とのこと。外食産業における社会貢献の最前線で取り組みを進めるCSR推進部の重田英一さんにお話を伺いました。

意識の変化とCSR推進部の発足

外食産業は、安心して楽しく、おいしく食事をしてもらうことが使命です。ですので、食材は「食べられるか」ではなく、「安全か・おいしいか」となり、一定の廃棄はやむを得ないという考え方が一般的でした。当社でも社会課題解決のためには、お客様に安全でおいしい料理で満足していただくことであり、地域になくてはならない存在であることと考えていました。 しかし、CSRという言葉が一般的になると、今までの考え方では対応できないようになったと思います。「食べられるのに、なぜ捨ててしまうのですか?もったいないですよね」と聞いてくるアルバイト学生の質問に困ることもありました。個人的に転換点だったと感じたのは、「ステークホルダー」という概念が会社の経営ビジョンに明記されたことです。お客様と私たち、株主と私たち、という直線的な関係ではなく、地域・社会、従業員、取引先のそれぞれがつながっていることに気づき、広く社会に目を向けた従業員が多くなったと感じました。さらに環境問題への関心の高まりや持続可能な開発目標(SDGs)の採択、ESG投資の普及などにより、企業の目指すべき姿も変わってきたと感じた2018年にCSR推進部が発足しました。

ホスピタリティから生まれた、食品ロス削減につながる取り組み

2019年2月、ロイヤルホストでは特別な対応としていた「ライス少なめ」を、タッチパネルオーダーのテスト導入の際、表示しました。すると、オーダーの15%が少なめだったことが判りました。そこで、2019年10月にはロイヤルホストのメニューに「ライス少なめ」がオーダーできることと、その行動が食品ロス削減につながるという表示を開始しました。 また2020年10月には、「ちいさなビーフシチュー」「ちいさなピザ」といった少量メニューも拡充し、お客様が食べ残してもお持ち帰りできる仕組みを始めました(一部メニューを除く)。 私がロイヤルホストで店長をしていた時、いつもソーセージとパンを頼まれる女性に「たくさん食べられないからこれを頼むしかないの」と言われ、お詫びすることしかできなかったことを思い出します。今回、少量メニューが充実したことは、大きな進歩だと感じています。 このようにライス少なめや少量メニューは、選択肢が増えることで、お客様に喜んでいただきたいという、ホスピタリティの表現方法であり、結果的に食品ロス削減にもつながってほしいという取り組みです。

本格的な食品ロス削減への挑戦

当社では、2020年6月に食品ロス削減タスクフォースを立ち上げました。食品ロス削減は、顧客満足・コスト・社会貢献のバランスを取って進めることは、非常に難しいので、「食品ロス削減はトレードオン(一見両立しそうもないことを、新たな価値を生み出すことで両立させてしまうこと)」というスローガンを掲げました。答えは必ず現場にある、と信じて様々な取り組みを進めていきます。


インタビュー:特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド
協力:鐘ヶ江美沙(ハンガー・フリー・ワールド ボランティア)

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