日本の食生活から、世界の「食」の問題を考える。
「世界食料デー」月間2017 10/1-31

企業 電通ソーシャル・デザイン・エンジン
籠島康治さん

vol.15インタビュー

広告代理店電通でコミュニケーションの力で世の中を良くしていくことを掲げる部門、ソーシャル・デザイン・エンジンに所属。2013年10月にエントランスロビーでの「NGO/NPO×電通人-世界の食問題にGood Innovation.-」を企画、実施しました。

若い世代が力を発揮する機会に

世界の食料問題の解決に貢献するために、NGO/NPOや国連機関など11団体と電通社員を「むすぶ」ことで実現した今回の企画。展示の約1ヵ月前から電通のデザイナー、コピーライターなどのクリエイターと各団体のスタッフがチームを組み、活動を紹介するオリジナルバナーを作成しました。籠島さんは企画の発案者の一人であり、全体の調整役を担いました。複数のNGO/NPOなどと一つの企画を進めるのは、電通として初めて。また、普段の仕事ではほとんどのクリエイターがNGO/NPOと接する機会がないなかでのスタートでした。「打ち合わせのときに、どの団体も自分たちの活動やバナーに盛り込みたい想いを真剣に語ってくる。その勢いや熱意に最初はとてもびっくりしたようです」。

しかし、そのとまどいも最初だけで、完成に近づくにつれてクリエイターの熱意も負けず劣らずに。「参加したクリエイターのほとんどが20代で、普段は先輩について仕事をしている人たち。また、営業担当がある程度の打ち合わせを済ませてからデザインに入るのがいつもの流れですが、今回は間に人は介さず、ゼロからのやり取りでした。すべてを任せたことで、若い力を伸ばすいい機会になりました」。

より多くの人に伝えるためには

よりよい社会をデザインするために、たくさんの人に「伝える」ことが仕事の籠島さん。今は「食や農業」の分野に力を入れているそうです。そのなかで、世界の食料問題を伝えることについてはどのように考えているのでしょうか。「例えば、西アフリカ・ブルキナファソの人たちが何を食べているのか、ほとんどの人が知りませんよね。じゃあ、どんなものを食べているのか、どこで食材を調達して、どうやって料理をしているのか。想像を掻き立てる仕掛けが必要なんだと思います。実際に料理をしてもらうとか、食べてみてもらうのもいいかもしれない。行ったことがないような国のことでも、背景を知ったり、体験したりすることで、自然とサポートしたくなると思うんですよね」。

最後に、今回多くの団体と一緒に企画を進めた籠島さんに、より多くの人に伝えるためのアドバイスを伺いました。「人によってソーシャルなことへの感度が違う。印象的な写真や映像を見て一気に心を動かされて行動する人もいれば、静かに共感して長く継続的に活動にかかわってくれる人もいますよね。団体や活動によっても伝えたいメッセージや届けたい相手が異なると思います。そのあたりを考えて、丁寧に作り込んでいくことが大切ではないでしょうか」。伝わるように伝える、というシンプルなことの重要さを改めて教えていただきました。

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