vol.17インタビュー
今年、初めて結成した「世界食料デー」月間の学生ボランティアチーム。事務局運営のサポートだけでなく、8月にプレイベントを開催したりと大活躍しています。メンバーの安部雄大さん、大津璃紗さん、田中美里さん、藤間望さん、牧野朋代さんにお話を伺いました。
ボランティアに参加したきっかけは何ですか?実際に参加してみてどうでしたか?
大津:私は大学で国際開発学を専攻していたり、国際協力NGOでインターンをしていたりと、もともとこの分野に興味がありました。でも、学生団体で活動したことはなくて。来年就職をする前に、同世代の人たちと何かやってみたい、学生の立場で何ができるのか考えてみたい、と思って参加しました。
牧野:私は「世界食料デー」月間2014呼びかけ団体のハンガー・フリー・ワールドの活動説明会に参加したことがきっかけでした。もともと世界の食料問題に興味がありましたが、国内でも飢餓を終わらせるためにできることがあると気付いて。まずは「もっとたくさんの人に世界の現状を知ってもらいたい」と思ったときにボランティアの募集を知り、「これだ!」と思いました。
藤間:ハンガー・フリー・ワールドのインターンとして、業務の一環で参加しました。ミーティングの準備をしたり、進行をしたりしてきましたが、周りの人たちが温かく見守ってくれたことがありがたかったです。ミーティングが終わった後、いつもメンバーやハンガー・フリー・ワールドの職員のみなさんがフィードバックしてくれて。イベントの企画や運営だけではなく、ミーティングの準備や当日の進め方とか、実際にやってみてすごく勉強になりました。
田中:私は社会人ですが、ハンガー・フリー・ワールドのインターンとして参加しました。普段は大学で栄養学の研究をしているので、大学生とディスカッションをすることがよくありますが、なかなか意見が出てこない。でも、ボランティアチームのミーティングは参加している人が次から次へと発言するので、びっくりしました。
一番印象に残っていることや、気づいたことは何ですか?
安部:ボランティアチームで企画したプレイベントの最後に、参加者のみなさんにメッセージを書いてもらって、それを寄せ集めたロゴマークが完成しときの達成感はすごかった。月2回のミーティングでここまでのイベントができたのは、いろいろな意見を自由に出せたからだと思います。大学の専攻や、興味関心が違う人たちが集まったので、知らないことを知ったり、足りない部分をフォローしてもらえたりできました。
牧野:私は「世界食料デー」月間のFacebookページの「いいね!」が1000になったとき。応援してくれる人がこんなにいるんだなと、一体感を得ることができました。それと、私は「たくさんの人に世界の現状を知ってもらいたい」と思って参加しましたが、「広めるだけでは世界は変わらないのでは?」という気持ちも正直ありました。でも、イベントの準備でNGOの職員さんと話をするなかで、先進国に住む私たちが価値観を変えることや、情報を「見える化」することで世界は変わると思えたことがよかったです。
藤間:意外だったのは「世界食料デー」月間に関わっているNGO・NPO、国連機関の職員さんたちが親しみやすいこと。インターンの業務として呼びかけ団体のミーティングに参加してきましたが、話が全然硬くない。
大津:私も一度だけ参加しましたが、とてもいい雰囲気でびっくりしました。大学生の私の話もちゃんと聞いてくれたし、アドバイスもたくさんいただくことができて。大学生の中には「もっと積極的にNGOの活動に関わりたい」「NGOで働いている人たちと話したい」と思っている人がたくさんいると思います。でも、どうしたらいいかわからない。一方で、NGOは「活動に関わりたい」と思っている人とどうつながるかを考えていると思うので、接点となるような機会がもっとあればいいのに、と思いました。今回、ボランティアチームで企画したプレイベントがその機会になったかも。
5月に活動を始めてから、次々とアイデアを実現してきたボランティアチームのみなさん。「今年のイベントをベースに、更にグレードアップした内容を考えて欲しい」「私たちが考えたこと以外にも新しいことが始まったら面白そう」など、すでに来年のメンバーに向けての期待が膨らんでいました。